ラッキースターボクシングクラブの佐藤です。
アマチュアボクシングとプロボクシングはルール上の大きな差はありません。プロレスとアマチュアレスリングのようなまるで別物のような違いはありません。ただ、アマチュアボクシングはすべての試合が3ラウンドです。プロは選手のレベルにより、4ラウンド(4回戦)から10ラウンド(10回戦)、世界タイトル戦は12ラウンドと試合時間が変わります。
試合においても、アマチュアボクシングでは反則行為に対して、かなり厳しい措置をとります。インサイドブロー(グラブの内側で加撃)はアマ・プロ両方で反則とされますが、プロの試合ではわりと甘くスルーされることも多いようです。ローヘッド(頭を前に突き出す、おじぎをするように下げる)については、プロの試合ではほぼ黙認ですが、アマチュアでは危険性の高い反則行為とされています。いずれの行為もアマチュアの試合では即注意、繰り返すと減点、失格とされます。インサイドブローは、鼓膜を破るなどの事故防止、ローヘッドは、頭をぶつけてケガをしない、させないための措置です。
また、アマチュアボクシングの試合は、プロの試合にくらべ、レフェリーが試合を途中で中止させることが多くあります。ダウンを宣告するタイミングもプロの試合よりはるかに早くなっています。アマチュアボクシングのレフェリー(公認審判員)は、スムーズな試合進行や、攻防が正しくおこなわれているかのチェックよりも、安全の確保と事故の防止とを最優先してリングに立っています。
このようにアマチュアボクシングは「競技者の安全確保を最優先」「攻撃よりも守り(防御)面を重視」を第一義としています。それにより、誰もが安心してボクシングの練習にとりくむことができる、練習を楽しむことができると言えるでしょう。
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