オシエビト・プロジェクト発足によせて
ラッキースターボクシングクラブ 
佐藤信一郎

ラッキースターボクシングクラブの佐藤です。私は2004年11月にこのジムを開設しました。

ジム開設時に大きなテーマとしていたのは、アマチュアボクシング専門ジムとして、アマチュア選手を育成することと同時に、「弱い立場の方が気軽にボクシングを練習できる場を作ろう」です。

年齢が高い方、フィットネス、ダイエット目的であるため、おざなりの指導や対応をされる方、ひきこもりや不登校の状態にあり、周囲の方といっしょに練習することに抵抗がある方、体力や運動能力に自信がなく、周囲の方についていけるかどうか不安を持つ方、そのような方々が気兼ねなくお越し頂ける場を作ることを考えました。

その一環として、児童養護施設の児童・生徒を入会金及び会費等を無料として受け入れる活動を始めました。そこで大阪府下の施設にその案内を郵送しましたが、ジムから徒歩圏内の距離にある施設から複数の入会があっただけで、他の施設からはまったく反応がありません。しばらく後にもう一度案内を送りましたが、やはり反応はないままです。なぜだろうと考えていたところにある施設の職員からメールが届きました。

「ありがたい申し出を頂き、感謝している。興味を持つ児童、生徒も多く、行きたいと希望する者もいるが、ジムに通う交通費を工面できない」「週に数回程度通うとしても、その交通費を捻出できない、誠に残念である」との内容でした。

想像以上に厳しい現状を目にして、自分の思慮の浅さを猛省いたしました。

その後もひきこもり・不登校、いじめ被害に遭っている児童・生徒を多く受け入れ、ボクシングの指導を続けておりますが、児童養護施設に対する件はずっと心に残っておりました。

今回、このオシエビト・プロジェクトにお声がけを頂き、ずっと心残りとなっていたことを解消できると考え、喜んで参画させて頂くことといたしました。

練習にいらした児童・生徒には、じっくりと時間をかけてボクシングの指導をおこないます。ただ、そこで高圧的、押しつけ等の対応をすることはありません。自らが挑み、考え、クリアしていく経験を多く得られるような指導をいたします。それにより、単に肉体的な強さを身につけるだけでなく、困難に対して自ら挑み、道を切り拓く強い精神力を身につけさせたいと考えています。

この私の活動にぜひともご支援をお寄せいただけますようお願いいたします。

佐藤信一郎

ラッキースターボクシングクラブ公式サイトはこちら http://luckystar.vivian.jp/

佐藤会長のクラウドファンディングは12月1日よりスタートします。皆様からのご支援をよろしくお願いいたします。クラウドファンディング『オシエビト』

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